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「山の音」 [映画]

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〔1954年/日本〕


優しく賢い若妻、原節子は、
舅姑にもよく仕え、そのせいもあって、彼らからとても可愛がられている。
しかし、そんな彼女の夫である上原謙は冷酷で、
愛人を妊娠させるような、最悪の男。


原節子は、夫の不行状を知りながらも、ひたすら耐え、
彼女のそんな姿を間近で見ている舅・山村聰は、
いっそう彼女を不憫に思い、いたわる。


原節子のお嫁さんぶりが素晴らしく、
感情移入せずにはいられない。
義理の親だけでなく、
出戻ってきた子連れの小姑にまで、
嫌な顔一つせずに接する姿は、お嫁さんの鑑のような女だ。


山村聰は立派な人間だが、
子育てにおいては、失敗したと言わざるを得ない。
そして、山村と原の、静かな心の交流が胸を打つ。


調べてみると、親子を演じている山村と上原は、
なんと上原の方が1歳年上だ。
でも、全く違和感がなかったのだから面白いものだ。


評価 ★★★★☆

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