「大奥」 [映画]
〔2010年/日本〕
これは愉快だ。
男女が完全に逆転した世界。
300年前の日本という事だが、パラレルワールドといった所か。
女が吟味して、男を買う。
最近のイケメンブームで、そんな場面にもさして違和感を感じない。
男が演じる花魁もまた美しい。
柴咲コウって面白いな。
キリッとした鋭い眼光で、実に男らしい女なのだが、
なんだか今にも笑い出しそうにも見える。
彼女の地味な着物に対して、
男たちの目一杯のおめかしと、互いの着物を褒めあう様子、
そして柴咲の、
「大の男が揃いも揃って着飾りおって」のセリフには笑ってしまった。
将軍の初めての相手をした者は、
名誉であると同時に、
破瓜の痛みを与え、体に傷を付けたという意味で打ち首というのは、
中々面白い法律だと感心。
原作通りだとしたら、捻りがあって面白そうだ。
近いうちにぜひ読んでみたい。
一つ難点があるとするなら、
ニノが持ち上げられすぎな所。
ちょっとバランスが悪かった。
評価 ★★★☆☆
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